株式会社 七越製菓の省エネ(令和5年度脱炭素経営セミナー発表資料より)
事例報告~老舗米菓メーカーが脱炭素に挑戦~ [七越製菓HP]https://www.nanakoshi.co.jp/company.html
〇経営上の課題
当社は米菓子である手揚げもち、せんべい、おかき等を製造・販売している。
工場は3工場あり、本社・第一工場は事務及び売店の管理が主であるが、倉庫が併設されており、倉庫内では区分け、包装、入出荷作業が主となっている。
第二工場は主に米菓子の生産現場となっており、エネルギー消費が最も多い所である。
第三工場は製品の包装・箱詰・保管・出荷業務が主な業務となっている。
経営上の課題は老朽化している冷凍機・除湿機ならびに空調機の設備更新である。
いずれも製造が中止となった冷媒R22を使用しており、万が一故障した場合、生産停止が1ヵ月にも及ぶ懸念があり、早期の設備更新が課題であった。
〇課題解決のために取組んだことと改善効果
・令和2年10月に埼玉県省エネナビゲーター事業の省エネ診断を受診した。
・令和3年1月から令和4年1月にかけて地域プラットフォーム構築事業(省エネお助け隊)の省エネ支援を受けた。
・診断・支援結果を基に令和4年度埼玉県のCO2排出削減設備導入補助金を活用して、冷蔵庫・除湿機、併せてキュービクルを更新した。(第二工場)
・令和4年度さいたま市原油価格・物価高騰等対策(設備更新)補助金を活用して、照明を蛍光灯からLEDに更新した。(第二、第三工場)
・令和5年度さいたま市エネルギー価格・物価高騰等対策(設備更新)補助金を活用して、空調設備とエアコンプレッサーを最新型のものに更新した。(本社工場事務所、第三工場)
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第二工場(照明のLED化、変圧器の更新、空調機・除湿機の更新)当該設備の年間電気使用量49.1%削減
第三工場(照明のLED化、コンプレッサーの更新、除湿機の更新)当該設備の年間電気使用量46.8%削減
〇今後について
更なる省エネ、脱炭素化を目指して、プラットフォームの支援を活用。
以下を検討中
・エアカーテンの設置(第二工場)
・最大電力の抑制(第三工場)
・通風状態の改善(第三工場)
・遮熱シートの施工(第三工場屋根)
・太陽光発電システム等の検討
これからもエネルギー削減の最善の効果を専門家とともに検討していく。