金属製品製造工場の省エネ診断事例
本事業者は金属製品を製造する工場です。経費の削減や見直しを検討するなかで、省エネ診断を実施し具体的な省エネ対策を知りたいとのことでお申込みがあり、省エネ診断を実施することになりました。 事業所内のエネルギー使用量は、344.2kL/年です。診断の結果、11.9kL/年（削減率3.5％）の原油量削減が見込める結果となりました。提案内容7件を実施することによる光熱費の削減金額は、約162万円です。
高効率空調機への更新
既存の空調設備は10年以上稼働しているものがあり、経年劣化が進んでいることから、最新の高効率空調機へ更新する提案をいたしました。
空調設備を更新することで、0.3kL/年の原油量削減が見込める結果となりました。光熱費の削減金額は約2万円です。投資回収年数は21年です。
高効率変圧器への更新
配電用変圧器の1台は20年が経過しており、更新検討時期に達していると考えられます。最新の高効率変圧器へ更新し、損失低減を図ります。
変圧器を更新することで、0.8kL/年の原油量削減が見込める結果となりました。光熱費の削減金額は約10万円です。投資回収年数は29年です。
デマンド監視装置の活用
運用改善の提案です。
導入済みのデマンド監視装置を活用して、契約電力を下げるのみでなく、季節ごとに目標値を変えることなどによって年間を通して最大電力削減を図ります。デマンドを抑制する方法の一つとして、空調設定温度を緩和した場合の効果を試算しました。
診断の結果、光熱費の削減金額は約10万円でした。
