支援活動: 工場内設備の消費電力計測診断事例



過去に省エネ診断・計測診断を行った支援先から再度相談を受け、対応しました。
この支援先では、省エネ活動を各部門で推進しており、工場内の実験部門から「自部署で使用する設備の消費電力を把握したい」との依頼がありました。特に、使用している3面の動力分電盤の消費電力が不明であり、試験部門では各検査機器の具体的な電力消費が把握できていないため、効率的な運用が困難な状況でした。
そこで、一週間の試験スケジュールを立てる際に、電力消費の大きい設備の稼働時間を分散させることで省エネ効果を高めることを目指し、計測を実施しました。
計測結果:
・計測期間中の動力盤3面の1日あたりの平均消費電力量は 868.1kWh
・最大消費電力量:55kWh
・盤ごとのデータを分析すると、NO2動力盤がピークを押し上げていることが判明
・試験装置ごとの消費電力に特徴があり、運用次第でさらなる省エネが可能と考えられる
この結果をもとに、支援先では装置の稼働調整を行い、電力ピークを抑える運用を進める提案しました。
同じようなお悩みがあれば是非ご相談ください。