支援活動: コンプレッサー廻りの計測診断からコンプレッサーの大幅な設備容量ダウンに成功した事例

コンプレッサーの更新時には、既設設備と同じ容量での更新が一般的ですが、今回はエアー流量を計測し、最大風量と最低風量を基に適正な容量を見直した結果、容量ダウンに成功しました。
支援先から「コンプレッサーの容量選定」について相談を受け、周辺環境の計測診断を実施しました。
通常、容量を下げるとエアー供給不足による圧力低下が発生し、工場の操業に支障をきたすリスクがあるため、安全性を考慮した慎重な対応が求められます。
このような場合は、通常操業時と休日を含む期間のコンプレッサーの消費電力とエアー流量を測定し、最大および最低風量をもとに必要な容量と台数を選定しました。
その結果、既設設備の容量 1200kW を 397kW に削減し、大幅な省エネ効果を実現しました。
このような計測診断の実施は、現状のエネルギー使用状況を正確に把握し、適切な設備選定や更新を行ううえで非常に有益です。
無駄なエネルギー消費を防ぐことで、運用コストの削減や環境負荷の軽減が期待されます。
また、計測診断に基づく具体的なデータは、設備投資の根拠を明確にし、社内での意思決定をスムーズに進めるうえでも重要な役割を果たします。