全国省エネ推進ネットワーク

Vol.1見れば納得省エネ事例

省エネ事例①
省エネを意識せずに始めた印刷工場の事例

光熱費の割合があまり多くない業種の場合、コスト削減の優先順位の中で省エネ取組が後回しになったり、そもそも意識されていないことも多いようです。
しかし、この事例のように、きっかけが必ずしも省エネではなくても結果として省エネ取り組みが進み、その成功体験が次の省エネ取り組みに繋がっていくようなこともあります。

きっかけは省エネではなかった!

株式会社T印刷さんは、東北地方の県庁所在地に工場を持つ印刷会社です。工場には400本程度の蛍光灯がありましたが、増設を繰り返して複雑なレイアウトになっていた工場のあちこちで日常的に球切れを起こしていました。工場は天井が高いので交換するのも一苦労で、何とかならないものかと常々思っていたそうです。

印刷工場には様々な機械がありますが、この機械のメンテナンスでたびたび工場を訪れる業者さんから、ふとした会話の中から他の工場でもLED照明が当たり前になっていることを知ります。さらに、LEDを導入することが省エネに繋がり、省エネ補助金が活用できること、省エネ取組を無料で支援してくれるサービス、省エネルギー相談地域プラットフォームがあることも、その業者さんから教えてもらいました。

まわりのサポートで、スムーズに取組が進んだ

これまで省エネを意識した取組をしてきたことはあまりなく、省エネ取組をするときにどこに相談すればよいかなど全く知らなかったT印刷さんでしたが、地元の省エネルギー相談地域プラットフォームが、もともと取引のあった金融機関の子会社であったこともあり、早速相談をし、具体的な検討に入りました。

相談の結果、地元自治体が実施していた省エネ補助金を活用することを決めました。プラットフォーム事業者とともに補助金の申請準備をして自治体窓口に申請し、無事申請が通りLEDが導入できたそうです。ご担当の営業部長さん曰く、初めての試みだったにも関わらずとてもスムーズに申請が通ったそうで、その背景には、自治体・プラットフォーム事業者・金融機関等の省エネ取組に関わる人たちがしっかり連携して、顔の見える関係が出来ていたから話が早く進んだ、ということでした。

省エネ取組の結果、作業効率向上や品質向上にもつながった!

LEDを導入したことで、光熱費の削減になったことはもちろん、もともと課題であった交換にかかる手間が大幅に減ったので、工場で働く人の作業効率が上がったそうです。さらに、印刷工場では印刷物の色を確認して品質管理をすることがとても重要だそうですが、経年で照度が落ちていく蛍光灯に比べて、照度の落ちないLEDを導入したことで品質管理の精度も向上したそうです。

今回のLED導入の成功を受けて、新たにできた省エネ取組を支援する人々とのネットワークを活用し、今後は空調設備の更新や変電設備の更新なども段階的に実施することを検討しているそうです。

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