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染色工場における熱エネルギーの損失削減

様々な種類の布地を染色する工場です。使用しているエネルギー比率は、都市ガス54%、電力46%です。各工程では多くのエネルギーを使用しますが、特に生地の水洗、乾燥工程では多くの熱エネルギー(蒸気)を使用しており、使用後の熱の回収や供給の損失削減が課題でした。一方、環境保全活動として生産工程から排出される残液は可能な限り再利用するリサイクル形成に取り組まれています。

樹脂乾燥機蒸気ドレン回収

染色工場における熱エネルギーの損失削減

シリンダ樹脂乾燥機で使用した蒸気ドレンが大気に捨てられていました。この蒸気ドレン配管をボイラ給水タンクまで延長して回収することで省エネを図りました。 その効果は、 都市ガス削減量:約7,000m3/年、原油換算量:約8.0kL/年、削減金額:400千円/年、CO2削減量:約16t-CO2/年 でした。

ボイラ給水タンクの保温

染色工場における熱エネルギーの損失削減

ボイラ水の給水タンクは、回収した蒸気ドレンの受け入れタンクですが、保温加工されていないので表面から対流と放射により、周囲への熱放散損失が大きくなっていました。タンクの表面に保温施工し、周囲への放散熱量を低減することにより、ボイラ燃料の都市ガス使用量を削減しました。 その効果は 都市ガス削減量:約800m3/年、原油換算量:約1.0kL/年、削減金額:約50千円/年、CO2削減量:約1.8t-CO2/年 でした。

シリンダー乾燥機温度調整不具合の改善

染色工場における熱エネルギーの損失削減

シリンダー乾燥機は24個設置されているが、個別のトラップが設置されていないため、蒸気ドレン排出が滞留して乾燥が不十分になるので共通トラップバイパス弁を「開放」して乾燥能力を維持している。このため、生蒸気も排出されるために損失が大きくなっている。各シリンダー乾燥機のドレンを一括して処理するフラッシュタンクを新設して蒸気、ドレン(温水)を回収することを提案しました。ドレンを回収するために蒸気圧力が必要になることから、シリンダー乾燥機更新時に本方式の採用を検討することになりました。 効果試算は、都市ガス削減量:約19,000m3/年、削減金額:約1,100千円/年

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