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工場の圧縮空気設備の計測診断(その2)圧力計測結果からわかる空気系統の漏洩率

コンプレサーの計測診断ではさらに、空気系統の漏洩率もわかります。

空気貯槽の圧力計測により実際のAir漏洩率がわかります。

工場の圧縮空気設備の計測診断(その2)圧力計測結果からわかる空気系統の漏洩率

Airの漏洩率は、一般的に全体の量の10%~20%といわれています。コンプレッサーの電気代が年間1,000万円かかったとして、実に100~200万円のコストが無駄になっているのです。 この漏洩率は、コンプレッサー負荷運転時の空気貯槽の圧力昇圧の時間と無負荷時の圧力減圧の時間より算出できます。

【測定結果から分かったこと】

工場の圧縮空気設備の計測診断(その2)圧力計測結果からわかる空気系統の漏洩率

圧力昇圧の時間(t1)と減圧の時間(t2)を測定した例を示します。 t1=55秒 t2=230秒 この値を漏洩率計算式に代入すると、漏洩率ε(%)= t1/(t1+t2)×100=19% となりました。 圧力の動きは次の図を参照願います。縦軸は圧力(MPa)です コンプレッサーの年間消費電力量を  500,000kWh とした場合の、無駄な電力量、コストを計算すると。 漏洩量分の電力量=19%×500,000kWh/年=95,000kWh/年 電力単価を 20円/kWh とすると、コストは 95,000kWh/年×20円/kWh=1,900千円/年 となります。

【空気漏洩の対策案】

配管系統全体の漏れを以下のような方法で、チェックして漏れ箇所を特定し、補修対策を実施することにより漏れを抑制し、コンプレッサの使用電力量を削減します。  ○漏洩の音がしている個所は即対応を行う。  ○手をかざして漏れを感じる程度は要注意。  ○石鹸水などでのチェックでないとわからない程度は経過観察。

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