観光業の事業所における省エネ診断について

本事業所の建物は昭和60年に竣工し、本事業所は平成10年7月から事業開始しており、建物は築40年が経過しています。延床面積は1,487.32㎡、9階建の事務所ビルで、4階にコールセンター、1階には店舗カウンターを設置しています。SDGsの取り組みの一環として、省エネ診断を受信しました。
空調システムは、パッケージエアコンによる各階個別空調方式である。空調機の高効率型への更新は済んでいます。照明設備のLED化も済んでいます。デマンド監視装置、給湯設備は設置していません。

本事業所で使用しているエネルギーは電力のみです。エネルギー使用状況を管理するグラフ化等の「見える化」等は実施していません。本事業所の空調電力使用量割合の概算値は22.4%です。通常事務所ビルの空調電力使用量割合は30%~40%です。これはコールセンターの電力使用量が比較的に大きいからであると思われます。
本事業所のエネルギー消費原単位は645MJ/㎡です。一般事務所の全国平均エネルギー消費原単位は1,094MJ/㎡(出典:(一財)省エネルギーセンター「ビルの省エネルギーガイドブック2020」です。

今回の省エネ診断では、以下のような項目を提案しました。
運用改善として
①空調機冷房設定温度の緩和
②空調機室内機フィルター清掃(室外機フィン洗浄含む)
③こまめな空調停止
提案事項の実施における予想エネルギー削減量は 2,704kWh/年
予想削減金額は 78,092円/年 となりました。