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特定非営利活動法人環境会議所東北

支援事例 R6
宮城県

省エネ診断および伴走支援(機器計測による電力見える化)の事例紹介<非鉄金属製造業>

非鉄金属製造業における省エネ診断・伴走支援事例

診断企業・省エネ診断・伴走支援の概要

業種:非鉄製造業
原油換算量/延床面積:年間約50kl/約2,000㎡
エネルギー使用状況:電気100%
診断申込経緯:取引先である信用金庫からの紹介
診断メニュー:省エネ診断300kl診断/伴走支援
支援内容:電力の見える化、補助金申請に係るアドバイス

省エネ診断での提案内容と診断実施後の企業の取組み

省エネ診断および伴走支援(機器計測による電力見える化)の事例紹介<非鉄金属製造業>

◆提案内容(運用改善)
①コンプレッサーの吐出圧力の調整
②コンプレッサーの吸い込み温度の低減
③コンプレッサーの排熱利用
◆提案内容(設備更新)
①変圧器の更新
②デマンド装置の設置
③コンプレッサーのインバータ化
④エアブローガンの減圧(減圧弁の取付)

◆省エネ診断実施後の事業者の取組み
・コンプレッサーの吐出圧力については、減圧を検討中
・コンプレッサーから出る排熱については、夏場は外に排気することで吸い込み温度を低くし、冬場は、室内に取り込み暖房の代わりとなるようダクトを設置することを検討している。
・設備更新のうち、変圧器の更新については、第2回公募の省エネ補助金に申請したが、生産設備の新規導入予定のため、変圧器の容量を大きくしたため、不採択となった。ただし、変圧器の更新は実施予定。
・設備更新については、省エネお助け隊から補助金申請に必要なアドバイスをもらいながら、次年度の国および宮城県の省エネ補助金の利用を検討中。
・エアブローガンの減圧については、事業者が自ら減圧弁をインターネットの通販サイトなどから購入し取り付けることで投資金額が低く抑えられ、投資回収年数も短縮できる可能性がある。

伴走支援の目的と伴走支援(計測)実施でわかった課題と施策

◆目的
当該事業所で使用する生産機械の中で比較的使用割合が多い機器の電力使用量や電力の数位を計測しエネルギー使用量の把握と、将来的に受変電設備容量増設を検討する際の材料とする。

◆計測実施でわかった課題と施策
電力使用量はコンプレッサーが大きい割合を占めていることがわかった。
省エネ診断でも指摘があった通り、コンプレッサーに対する省エネ施策が有効であることが計測を通じて確認することができた。また瞬時電力も圧倒的にコンプレッサーが大きいためコンプレッサーへの省エネが事業所のデマンド値(最大需要電力)を低減させ、電力の基本料金削減にもつながる。

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